「中学受験って、塾以外でもやっぱり勉強って必要だよね?自宅でどんな勉強をしたらいのかな?」

親は講師ではないため、勉強を全て教えることは難しいですよね。
だからこそ、私たち親ができることは、子どもにあったやり方で、楽しく勉強法を身につけるサポートをすることです。
中学受験は、塾に通うだけでは勉強量は足りません。
とはいえ、親がやみくもに口を出しすぎると、子どもとの関係が悪くなってしまうこともあります。
だからこそ、わが家では、「勉強を楽しめる」工夫を、自宅では取り入れてきました。
たとえば、車で移動中にはナンバープレートを使って計算遊びをしたり、トイレに地図を貼ったりしました。
そんなちょっとした工夫が、子どもたちの「学びたい!」気持ちを引き出してくれました。
この自宅勉強法が、中学受験はもちろん、小学校の宿題や高校受験の勉強にも、かなり役に立っています。
わが家の成功・失敗エピソードを交えながら、リアルな中学受験のサポート方法をご紹介します。
中学受験って、わが子にどうかな?って悩んでいる方はこちら⬇️
この記事の信頼性

科目別、自宅でできる中学受験の勉強法
中学受験は、塾に通うだけでは合格できません。
塾での勉強量だけではたりないのです。
だからこそ、自宅での勉強が大事なんです。
わが家が実際やっていた、自宅でできる科目別の中学受験勉強法や、習慣づけを紹介します。
算数
自宅では、算数が好きになれるように、数に触れる機会をたくさん作りましょう。
教材の勉強ばかりで勉強していると、かえって苦手意識がついてしまうこともあるんです。
そうならないためにも、日常生活の中で数に触れる機会を増やすことで、計算力が自然とつき、苦手意識をなくすことにもつながります。

わが家はでは、車での移動中に前を走っている車のナンバーを使って、足したり、引いたりして計算をしていました。
ちょっとしたクイズ感覚で楽しめるんです。
また、買い物では金額を決めお菓子を選んでもらい、計算しながら自分の好きなお菓子を選んでもらいました。
自然と暗算や計算の練習になり、子どもの方はまったく勉強しているつもりはありません。
テキストだけの計算ではなく、日頃から数に触れて、親子で楽しむことが大切です。
また、子どもよっては、計算よりも図形や文章問題に苦手意識がある子もいます。
わが家もそうでした。
でも、普段から数に触れておくと「算数って楽しい!」という気持ちが生まれます。
そうすることで、「クイズ感覚で解いてみよう!」という前向きな気持ちになりやすいんです。
ぜひ、日常の中での「クイズ」を取り入れてみましょう。
国語
中学受験の勉強法で、国語に関して自宅でできる事の一つとして、「語彙力を増やすこと」です。
なぜなら、中学受験の国語の問題には、大人でも悩んでしまうような難しい文章や言い回しが出てくるからです。
そのため、語彙力を意識したコミュニケーションをするためには、まずたくさんの言葉を知ることです。
語彙力を増やすためには、本を読むことが大切です。

わが子はあまり本を読むのが好きではありませんでした。
だから私は、読み聞かせをたくさんしました。
さらに大切なことは、普段の親子のコミュニケーションです。
ただ読むだけでなく、感想を話し合ったり、「これってどういう意味かな?」と問いかけてみたり。
そのおかげで、親子の会話も増え、いろんな言葉に触れる機会が作れたと感じました。
また、普段の会話の中で、つい子どもに合わせた言葉で話してしまいがちですが、あえて大人の会話に近い表現を使い、わからない言葉があれば丁寧に説明してあげる。
この積み重ねが、自然と語彙力を育ててくれます。
だからこそ早いうちから、語彙力を意識したコミュニケーションをしておくと、後々の学習がとてもスムーズになりますよ。
理科
理科は、どれだけ興味や関心をもてるかが大切です。
なぜなら、中学受験の理科では、実験や考察を問う問題が多く出題されます。
だからこそ、まずは実体験から「面白い!」と感じてもらうことが、「理科好き」への近道です。
家で学校のように本格的な道具を揃えて実験するのは、なかなか難しいものです。
「理科は苦手…」という子でも、実は実験は好き!ということがよくありますよね。
自宅では、身近なもので親子でやり取りしながら実験のような体験をすることで、理科への興味が自然と湧いてきます。

我が家では、スライム作りに挑戦しました。
液体が固体へと変化していく過程を、目で見て、手で触って体感することで、子どもが自分から積極的に関わるようになりました。
しかも、自分で作ったスライムは、お店で買ったものよりもずっと嬉しそうに遊んでいて、「また作りたい!」と理科に前向きな気持ちを持ってくれました。
実際に体験をすることで、興味や関心を引き出すことを意識していきましょう。
社会
社会も、どれだけ興味や関心をもてるかが大切です。
なぜなら、社会は暗記することが多い科目だからです。

でも、社会は苦手意識がある子は少ないんですよね。
苦手意識がなくても、なかなか知識が定着しにくいところが難しいところです。
だからこそ、家庭での自宅学習で、どれだけ興味や関心をもてるが大切です。
わが家では、普段から地図や歴史の年号を、生活の空間で目につくトイレやリビングなどに貼っていました。
すると、不思議と自然に覚えていたんです。
また、旅行へ行く機会があれば、その土地の歴史的なお城や名所に足を運ぶようにしていました。
現地で実際に見たり体験したりすることで、子ども自身が興味を持ち、自分から調べるようになったこともあります。

子どもって、ほんのちょっとの“きっかけ”で、苦手が得意に変わることがあるんですよね。
だからこそ、親が意識して「体験」のチャンスを作り、どれだけ興味をもてるように工夫するが大切です。
学年別の自宅でできる、中学受験の勉強
中学受験へ向けて、自宅でできる学年別に勉強への取組みを紹介します。
中学受験の勉強を始める時期についてはこちら⬇️
4年生 中学受験の勉強の始め方
4年生は塾に通うベストに時期です。
塾の勉強をより定着させるために、自宅でできる大切なことは、子ども自分自身が「自分ならできる!」と感じる自己効力感を持つことが、とても大事な時期です。
「できるかどうか」よりも、「やってみよう」という気持ちを持っているかどうかを大切にし、苦手な問題にも挑戦しているか、親がしっかり見守っていきましょう。

自宅では、「勉強しなさい!」とムリに進めることはNG!
まず、子どものムリのない範囲で難しい問題にも挑戦している姿勢をしっかりほめてあげましょう。
そうすることで、やる気につながります。
この時期は、何よりも計算力や漢字などの基礎をしっかり固めることが大切です。
基本的な問題がスムーズに解けるようになっていれば、のちの応用にもつながっていきます。
5年生 中学受験 勉強の本格期!バランスがカギ
5年生は、中学受験に向けた学習が本格化する時期です。
教科ごとの学習内容も一気に難しくなり、量も増えてきます。
この時期に大切なのは、自宅学習と塾の課題のバランスをとること。
ただ「やらせる」のではなく、子ども自身が予定を立てて動けるように少しずつサポートしていきましょう。

5年生は、親も「手を出しすぎない」ことが大事だと思っています。
とはいえ、つまずいている単元や、やる気が落ちているときはしっかり寄り添うように心がけていました。
「今日はよく頑張ったね」「苦手なところ、少しできるようになったね」と、小さな成長を一緒に喜ぶことを大切にしていました。
一方で、無理なスケジュールは逆効果。
しっかり寝る・食べる・休むことも忘れずに、体調管理とメンタルのケアもしてあげましょう。
6年生 受験学年スタート!“自信”と“見直し”がポイント
6年生は、いよいよ受験学年。
春から夏にかけては総復習、秋以降は志望校別対策が本格化します。
この時期に重要なのは、「自分はできる」という気持ち=自信を育てること。
そして、解きっぱなしにせず“見直し”を徹底することです。

6年生になると、子ども自身が「受験」を意識するようになり、親の関わり方も少しずつ変わっていきました。
私は、点数よりも「自分で考えられているか」「前より良くなっているか」を大事に見ていました。
また、模試の結果に感情をあまり出さずに、自宅では間違えたところを一緒に確認するようにしていました。
叱るのではなく、「どうしたら次できるようになるかな?」という前向きな声かけを心がけていました。
本番が近づくと不安も出てきますが、子どもの努力を信じて、そっと背中を押す存在でいることが親の大切な役割です。
中学受験に向けて、低学年のうちから自宅で身につけておきたいこと
本格的な受験勉強に入る前に、低学年のうちから自宅でできることは、五感をたくさん刺激することが大切です。
低学年のころは、受験勉強にあまり意識して無理に取り組む必要はなく、それよりも親と子どもが一緒になって、興味の向くまま楽しみましょう。
その中でも、次の3つは意識して身につけていきましょう。
素早く丁寧に字を書く習慣をつける
素早くていねいに字を書く習慣は、中学受験ではかなり大切です。
字を書くことを面倒だと感じるようになると、頭の中で考えきろうとして、無理に暗算したり、図や表を書くのをはぶいてしてしまうことにつながってしまいます。

子どもって、ゲームしたかったり、友だちと早く遊びたい時など、やりたいことがあると字が乱暴になりがちですよね。
わが家もそうでした。
心痛いですが、乱暴な字を書くたびに何度もやり直しをさせてました。
もちろん子どもは嫌がるし、怒るし…。
でも、何度も繰り返すうちに、日頃からていねいな字を書くようになりました。
だからこそ、普段から宿題用のノートに丁寧に解答を書く、計算問題では途中式もきちんと読める字で書くなど、日々の積み重ねが大切です。
「誰が見ても読める字」を意識することを、低学年のうちから習慣づけておきましょう。
勉強を楽しめるように褒める
中学受験は「勉強=楽しい」と感じられるようにしておくことがとても大切です。
そのために、まず「褒めること」。
子どもが勉強に取り組んだら、結果ではなく過程をしっかり褒めてあげましょう。

たとえば、「最後まで頑張って取り組んだね」「さっきより速く解けたね」「わからなかったのに、調べてみたのはすごいね」など、努力や工夫した点を具体的に褒めると、子どもは自信を持ちやすくなります。
「褒める=甘やかす」と思われがちですが、適切なタイミングで、正しいポイントを認めることで、子どもの自己肯定感が育ち、勉強が好きにつながります。
低学年のうちは、勉強の習得よりもまず「前向きに取り組む姿勢を育てること」が大切。
勉強が「やらされるもの」ではなく、「ちょっと楽しいかも」と思えるような環境づくりを、家庭の中で意識していきましょう。
算数をしっかり身につける
算数は、中学受験の教科の中でも、特に大切な教科です。
だからこそ、低学年のうちから算数の土台をしっかり築いておくことがとても大切です。
特に意識したいのは、「計算力」「図形感覚」「数の感覚」をバランスよく身につけること。
ただ計算ドリルをこなすだけでなく、数をイメージしたり、実際に手を動かして考える経験を重ねましょう。

たとえば、
- 買い物でお金のやりとりを任せてみる
- ブロックや折り紙で図形に親しむ
- パズルやすごろくなど遊び感覚で取り組む
こういった日常の中での工夫が、「算数って面白い!」という気持ちにつながります。
また、間違えたときには「なぜそう考えたのか」「どこでつまずいたのか」を一緒に考える時間を大切にしましょう。
そうすることで、思考力も自然と身についていきます。
算数の力はわずかな期間では身につきません。
低学年のうちから、焦らず、じっくり「算数脳」を育てていく意識をしていきましょう。
また、算数脳を育てるためには、そろばんがおすすめです。
そろばんは計算力を高めるだけでなく、指先を使うことで脳を活性化させ、集中力や記憶力、創造力、論理的思考力などが身につくと言われています。
低学年のうちだからこそ、じっくり時間をかけて、算数の基礎を身につけていきましょう。
そろばん教室はいろいろありましが、私がおすすめするそろばんはオンラインそろばん。
送迎の手間もないので、親の負担も減り、そばで見守ることもできます。
オンラインそろばんをはじめるなら、無料体験からやってみましょう。
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中学受験の勉強方法でよくある質問
中学受験の自宅勉強方法のおすすめは?
中学受験で得られた一番の成果は、毎日の学習をルーティン化できたことです。
たとえば、「学校から帰ったらまず30分復習→夕飯後に塾の宿題」といった流れを作って、無理なく続けられるスケジュールを親子で共有していました。
また、親がサポートがとても大切です。
ただ見守るだけではなく、励ましたり声をかけたりすることで、子ども自身が自ら学ぶ姿勢を身につけることが出来ました。
中学受験の自宅勉強法で、失敗したことは?
一方で、失敗したと感じたことは、「もっとやらなきゃ」と親が焦ってしまい、いきなり大量の課題や難問に取り組ませてしまったことです。
私が焦ってしまったせいで、子どもが疲れて、自信をなくしてしまったこともありました。
中学受験は長期戦です。
短期間で一気に詰め込むのではなく、子どものペースに合わせて計画を立てることが大切です。
おすすめの中学受験の自宅勉強法は?
どの学年でも共通して言えるの、まずは基礎を徹底することです。
計算ミスが多い、漢字をよく忘れる、基本用語があいまい…といった状態で応用問題に挑戦しても、なかなか成果につながりません。

わが子は、計算過程を残さず、計算ミスがけっこうありました。
まず、計算過程を残すことから始めました。
すると、どこでミスをしているのか自分で気づけるようになり、計算ミスも減ってきました!
繰り返し学習することが、確実に力につながります。
「朝の10分で計算」「寝る前に漢字チェック」など、短時間でも毎日続ける習慣を作るこが大切です。
中学受験の勉強法は、予習と復習ではどっちがいいの?
結論から言うと、復習が大切です。
必要に応じて軽い予習をおすすめします。
中学受験の内容は、小学校の学習よりレベルが高く、スピードも速いです。

塾の授業では新しい内容がどんどん進むため、その日のうちに復習し、理解を定着させることがとても大切です。
- 授業で使ったプリントを見直す
- 解き直してみる
- わからなかったところを親子で話す
など、インプットした内容を自分のものにする復習習慣が、学力の土台を作ります。
かといって、予習が必要ないわけではありません。
塾の内容が難しくてついていけない時や、理科や社会で事前に用語だけ知っておくと授業が入りやすい時などは、軽く予習しておくことをおすすめします。
ただ、予習に力を入れすぎて、復習の時間が削られると逆効果になることもあるのでしっかりみきわめましょう。
まとめ
中学受験は長期戦です。
大切なのは、単に勉強量を増やすことではなく、「日々の習慣づけ」と「子どものペースに合わせたサポート」です。
成功の鍵は、毎日のルーティンを無理なく継続し、親が見守りながら励ますこと。
焦って難しい問題ばかりを詰め込むと、逆に子どものやる気や自信を損なってしまいます。
勉強法は科目によっても、学年によっても工夫が必要です。
勉強法で迷ったら「予習より復習を優先」すること。
インプットしたことを確実に自分の力に変えていく復習こそが、合格への最短ルートです。